Category : バイクを楽しむ人々

帰ってきたオジサンライダー

戦後しばらくは庶民の高嶺の花だったバイクは、1960年代にはいると必需品となっていきました。1970年代以降は、いくつかのブームを繰り返します。最近の傾向として、1980年代ブームを体験した世代が思い出したかのようにバイクに戻ってきた現象が注目されています。なぜでしょうか?

1980年代の熱狂と沈静化

1979年頃から1983年頃にかけては、HY戦争なるものが勃発。"HY"とはHONDAとYAMAHAのイニシャルです。メーカー上位2社が何かにとりつかれたように、毎週のように新モデルを発表しブームを牽引しました。

1982年前後、それに水をさすかのように全国高等学校PTA連合会によって「三ない運動」が推進されました。「免許を取らない」「乗らない」「買わない」よう指導する運動は功を奏し、バイクに乗る高校生は減りました。2012年には、もはや高校生自身がバイクにさほど興味を示さなくなっているため、その運動は終了しています。

大型バイク、ビッグスクーターブーム到来

若者中心だった1980年代のブームが「三ない運動」の影響で下火になるころ、業界はオジサンたちに目を付けました。

1996年9月の免許制度改正で、大型二輪免許を取得しやすくなり、大型バイクに乗る人が増加しました。その動きに対応して、1995年から10年ほど、大型バイクやビッグスクーターのブームがおきました。

駐車場がない現実に直面

ところがまたもや一瞬にしてブームは去ります。2006年の改正駐車場法の施行により、都心部ではバイクの路上駐車が違法駐車とされました。ある日を境に車と同様に違反切符が切られるようになったのです。バイク乗りたちは青ざめました。それまでは、歩道や車道に置き放題だったからです。

交通費を節約するためにバイクに乗っていた連中が喜んで罰金を払うわけがありません。そのころ始まった「バイク買取り」のテレビCMを見てすぐにバイクを手放す人が続出しました。

ブーム再来の兆しあり?

そうした紆余曲折を経た2012年春、ブームの再来を予測した各メーカーは、低価格で低燃費の新車を投入、10年以上低迷していた市場がにわかに活気を取り戻しました。

主な購入者は、40代50代の男性。1980年代のブームにトップリ首までつかっていたオジサンたちです。この年代はファッションやヘルスケアでもアンチエイジングを意識しているようです。華美ではないけれども若々しく見える服装を身にまとい、サプリメントやED治療薬を積極的に使って身体の機能を維持する。そんなオヤジたちだからこそ、かつて若者の象徴だったバイクに再び興味を持ったのでしょう。

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